
| 『ゲイリー・カー キャンプ 2008 in JAPAN を終えて!』 長年の夢だった「カー・キャンプ in JAPAN」を兵庫県佐用町で2週間に渡り開催いたしました。全国から19名のプロ、アマ、音大生達が集まってくれました。その中の大半が音大生でした。「今時の若者」と言うお決まりのフレーズがありますが、彼ら(彼女ら)に接してみてその礼儀正しさや、楽器に対する真剣さに大変感動しました。たまたま今回集まった学生達がそうだったのかもしれませんが、まだまだ日本も捨てたものじゃないなんて一人で喜んでいます。 私はカナダで毎年7月に行われているキャンプに何回か参加してきました。日本人にとって今回のキャンプがカナダでのキャンプと異なる点は、藤本しのさん(ゲイリーやハーモンが日本で一番信頼している通訳さん)が丁寧にゲイリーの講義を訳して下さり、また受講生達も、自らの疑問点を全てゲーリーに聴く事ができたということです。この事は、今回のキャンプが英語力の乏しい日本人にとって、カナダのキャンプ(4週間)に参加するより何十倍も効率のいい2週間にグレードアップしたキャンプになったと確信しました。 私は、約25年前に初来日のゲイリーにアポイント無しで東京でレッスンを受けて日本での最初の生徒になりました。そして、それなりにゲイリーの奏法やメソードは認知しているつもりでいました。しかし今回のキャンプで、ゲイリーの音楽や楽器に対する愛情の深さや偉大さを再認識し、今までの認知度の尺度を改訂せざるをえなくなりました。 彼の演奏は、「天才!」という言葉で評価されて来たことが多々あったように思います。確かに非凡な才能に恵まれ、コントラバスを始める者にとって最高の環境は整っていた事はまぎれも無い事実だと思います。しかし、コントラバスという楽器の持つより深い音に対する可能性を誰よりも常に考え、どうすれば人はその演奏により感動し自分の演奏とコンサート会場で一体となれるかを考え続けている演奏家であると思いました。一つ一つの音に色や深さがあり、その音だけを聴いていても幸せになれる感じがするのに、その最高の音が隣の音に最高のコネクションで語りかけ、そしてまた語りかけられた音はその次の音に、、、、、このようにして全ての人が感動し癒されるサウンドと音楽が生産されて行くのだと思いした。 もう一つ再認識した事があります。それは演奏する姿(立ち姿)です。私の知るほとんどのコントラバス奏者は異常に背中を丸め、うつむき、頭のてっぺんをお客様に見せながら楽器と格闘して演奏するようにみえます。ゲイリーは背骨をまっすぐ伸ばし、顔を常にお客様の方に向けて演奏する。そこには楽器と演奏者が完璧に共存し一体化た何の無駄も無い美しさや尊厳があると思いました。 沢山の反省と、苦悶や気苦労のあったキャンプの開催でしたが、やはりチャレンジしてよかったと思っています。何よりも私の選んだ先生(演奏家)がゲイリーで間違いなかった事を再確認出来た事が、一番の収穫でした。 今回のカー・キャンプの開催にあたり、佐用町の庵逧町長、安本 さん、NHK交響楽団の市川さん、スピカホールの皆様、笹ヶ丘荘の皆様、弦楽器の山本さん、ゲイリー・カーファンサイトネットの管理人・磯貝さん、通訳の藤本しのさん、朝来市少年少女オーケストラのスタッフの皆さん、19名の受講生の皆さん、そしてなによりも素晴らしい時間を与えて下さった、ゲイリーとハーモンに心より感謝いたします。 それでは、キャンプの模様を少しづつご紹介していきましょう… |
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